1本に乳酸菌100億個 青源味噌 ペディオ
下野新聞
2021年6月13日
ずっと商品化を待っていた。青源味噌(みそ)が5月に発売した乳酸菌飲料「ペディオ」(1ケース15本入り3240円)。出合いは8年前にさかのぼる。
同社が市中心部で営業していたカフェ。そこでウェルカムドリンクとして提供されていたのが、当時「発酵原液」と呼ばれていたペディオだった。
甘酒をさらに発酵させたまろやかな風味と、爽やかな酸味。飲み続けるうちに体の不調が解消し、この飲料に潜む力を実感していた。
2年前、宇都宮大との共同研究で発酵をつかさどる乳酸菌の正体が判明した。ペディオコッカスアシディラクティシーAS19。みそ蔵で、たくましく生き抜いてきた植物性の乳酸菌だ。
この菌が1本(100ミリリットル)に100億個以上入っているという。「食の欧米化で、みそや漬物といった昔ながらの食品から植物性乳酸菌をとる機会が減った中、日本人にとってなじみの深い、腸に安心な菌を生きたまま届けたい」。青木敬信(あおきたかのぶ)社長の語り口は熱い。
本店で試飲もできる。目には見えない、でも確かに存在する小さな生き物に感謝しながら、味わいたい。
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