夏本番控え桐下駄作り 沼田
上毛新聞
2021年6月13日
本格的な夏を前に、桐下駄(げた)作りが最盛期を迎えている。県ふるさと伝統工芸士の丸山勝美さん(83)が営む「丸山下駄製造所」(群馬県沼田市鍛冶町)では、鼻緒を取り付けるなど仕上げ作業に追われている=写真。
「夏が近づくと皆さんが下駄を思い出してくれる。最も忙しい季節」と、作業を支える地域おこし協力隊の高橋枝里さん(32)は話す。室内履き「めっかる」は今期の予約数を満たし、通常の下駄も連日注文の電話が鳴っているという。
同製造所は木の加工をはじめとする全工程を行う。丸山さんは「注文を受けて作るので、体に合わせた形にできる」と話している。(大橋周平)