粟野を舞台に芸術三昧 【負けない 新型コロナ】鹿沼、28日まで フェス2年ぶりスタート
【鹿沼】粟野地域を舞台に芸術の素晴らしさを伝える「AWANO夢咲くART FESTIVAL」が16日、口粟野の旧粟野中校舎で始まった。県内外の作家の絵画や書、彫刻、写真などの展示のほか、オープンスクールなど多彩な企画が行われる。2019年にスタートしたが、同年は台風19号の影響で一部開催、20年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっており、今回初めて完全な形で開催される。28日まで。
地域住民らでつくる「花と芸術の街・あわの実行委員会」が粟野中オープンスクールと旧粟野中アートフェスをまとめた催しとして企画した。
16日に始まったのは、国指定登録有形文化財の旧粟野中でのアートフェス。旧粟野町出身の写真家小杉国夫(こすぎくにお)さんや書家小杉卓(こすぎたく)さんら作家5人の作品約60点が各教室に展示され、来場者は木造校舎が生み出す温かい雰囲気に調和した個性的な作品を堪能した。
17日には粟野中でオープンスクールも始まる。校舎内のランチルームで絵画や彫刻約20点を展示するほか、同校生徒が撮影した写真を使ったポストカードなどを販売する。80種類が咲き誇る校庭のバラ園も開放する。同実行委の田中茂(たなかしげる)事務局長(62)は「豊かな自然の中で芸術を鑑賞してもらい、粟野の活性化にもつながればうれしい」と来場を呼び掛けている。
旧粟野中のアートフェスは午前10時~午後4時で月曜休館。粟野中のオープンスクールは午前8時半~午後4時で、土、日曜が休み。詳細は公式ホームページで公開している。(問)事務局の田中さん090・1118・2423。