ハナモモ出荷始まる 常陸大宮 桃の節句前に
茨城新聞
2021年1月31日
3月3日の「桃の節句」などで飾られ、祝い事に彩りを添えるハナモモの出荷が常陸大宮市で始まっている。2月に出荷のピークを迎え、東京方面を中心に仙台から大阪まで全国15市場に約11万本が出荷される予定。
同市小野にあるJA常陸大宮地区の枝物促成施設には、主に緒川、大宮地区の栽培農家から早稲(わせ)種のピンクや紅白のハナモモが集まる。同JA奥久慈枝物部会の石川幸太郎会長ら4人が、1束ずつ丁寧に段ボールに梱包(こんぽう)、トラックに積み込む作業を行っている。
徹底管理で栽培し、花束状にして出荷する「奥久慈の花桃」は、市場でも人気が高い。石川会長は「古くから厄よけ、魔よけとして用いられてきたハナモモ。コロナ禍で花卉(かき)業界も厳しい中にあるが、こんな時だからこそ花を飾り邪気を払ってほしい」と話した。