じわりブームの鉄印帳　わたらせ渓谷鉄道が新春特別版鉄印発売

　群馬県のわたらせ渓谷鉄道（わ鉄）など全国40社が加盟する第三セクター鉄道等協議会が7月に発売した鉄印帳（2200円）が、静かなブームになっている。各路線に乗って御朱印のように「鉄印」を集めてもらうもので11月末現在、全国で鉄印帳計1万7744冊を販売し、わ鉄が1205冊で首位。趣向を凝らした関連グッズ販売でブームをけん引する同社は1月末まで、桐生和紙を使った「令和三年新春特別版鉄印」（1枚800円）を大間々駅限定で発売する。

◎ポーチやふくさ 社長の直筆で「特別感」
　鉄印帳の販売2位は天竜浜名湖鉄道1090冊、3位は、えちごトキめき鉄道968冊となっている。鉄印は各社で価格が異なり、わ鉄は300円。

　特別感を出そうと、わ鉄では品川知一社長自らが毛筆で鉄印を書いているのをはじめ、フルカラーのイルミネーション列車バージョン（2月末まで、500円）も発行している。

　さらに関連グッズとして、鉄印帳が収まる「わ鐵」の刺しゅう入りポーチ（1250円）を10月に発売し、これまでに420枚を販売した。第2弾として桐生織の「鉄印帳ふくさ」（1250円）を12月から取り扱っている。

　新春特別版鉄印のほか、「新春乗車記念 おおまま」と記された鉄印帳（2500円）も発売する。新春特別版の取り扱いは1月末まで。

　品川社長は「鉄印帳は鉄道ファン以外にも人気がある。織物産地という優位性を生かして、きめ細かい商品群で乗客増につなげたい」と意気込む。