神様からの愛の伝言? 中之条・嵩山の中腹にハート形の影現れる

上毛新聞
2020年12月13日

 群馬県中之条町の嵩山(たけやま)(標高789メートル)の中腹に、太陽の光を受けた木の枝の影が、ハート形になる現象が確認された。木の幹に5分間ほど現れる偶然に、登山愛好者は「コロナ禍に神様からの愛の伝言」と感動している。

◎地元では神聖な霊山 午後1時35分前後に現れる
 嵩山は地元住民が神聖な霊山として崇拝したり、散歩コースとして登ったりする地域の身近な山。登山が趣味の同町伊勢町の蜂須賀良精さん(75)が今年1月13日に偶然見つけたが、太陽の角度などから消えてしまい、今月上旬に再度現れたという。

 出現場所は、表登山道から登った5合目標識を過ぎ、2度目の曲がり角。そこから約30メートル先にある二つに割れた幹に、午後1時35分前後、ハート形の影が現れる。

 この話を聞いた嵩山ガイドボランティアの伊東秀雄さん(77)=同町西中之条=は9日の同時刻ごろ、現地で撮影に成功した。伊東さんは「2000回以上登っているが気付かなかった。ここ数日間の天気の良い日だけに見られる貴重な現象」と驚いている。