万座に情報発信拠点 環境省 草津白根の自然PR 来春の開所目指す
環境省は17日、群馬、新潟、長野の3県にまたがる上信越高原国立公園の整備の一環で、自然環境に関する情報発信拠点を嬬恋村の万座温泉周辺に整備する計画を明らかにした。休憩所に加え、パネルなど公園内の見どころを紹介する機能を設け、2018年春のオープンを目指す。
同省長野自然環境事務所によると、建設予定地は同村干俣の万座温泉観光協会やバスターミナルの近くで、名称は「万座インフォメーションセンター」を予定する。
建物は木造平屋建てで、倉庫部分を含めた延べ床面積は約420平方メートル。今年の雪解け後から本格的な工事に入る。集会スペースも設け、職員数人を配置する。同事務所は周辺のスキー場やホテル利用客にも気軽に立ち寄ってもらえるよう通年で運用する方針。
訪日外国人も含めた観光客に、草津白根山系の豊かな自然をアピールする場とする。管理運営の方法などは今後詰めるが、「パネル展示などを通じて自然に親しんでもらったり、次の目的地を考える場所として活用してほしい」としている。
同公園には、本県内に自然保護官(レンジャー)の活動拠点となる事務所があるが、観光客向け施設の整備が遅れていた。地元要望を踏まえ、谷川岳周辺にも同様の施設整備を検討しているという。
【写真】万座インフォメーションセンター(仮称)の完成イメージ(環境省提供)
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