平安願い縁起物作り 鹿島神宮で初詣準備 分散参拝も呼び掛け

茨城新聞
2020年12月15日

毎年多くの初詣客が訪れる鹿嶋市宮中の鹿島神宮(鹿島則良宮司)で、縁起物作りなど新年を迎える準備を進めている。神職や巫女(みこ)は、来年のえとの「丑(うし)」や「開運招福」の文字が書かれた絵馬を破魔矢に飾り付ける作業に追われている。破魔矢は、約1万5000本用意する予定。

同神宮によると、今年の正月三が日は約70万人の人出でにぎわった。来年は新型コロナウイルス感染症を考慮し、旧暦で年の変わり目だった節分までの「分散参拝」を呼び掛けている。

祭儀部長の吉田裕史禰宜(ねぎ)は「来年のえとの丑は、困難を忍耐強くしのぐ動物。感染症との共存生活を粘り強く続けるために、お参りに来られる方の平安と安全、発展を心よりお祈り申し上げる」と話した。

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