色鮮やかな伊勢崎銘仙を30点展示 27日まで群馬県庁で企画展

上毛新聞
2020年12月6日

 伊勢崎銘仙の魅力を紹介する企画展が27日まで、群馬県庁31階物産展示室で開かれている。2016年に伊勢崎市の市民有志が呼び掛け、職人やテキスタイルデザイナーとともに復活させた「21世紀銘仙」など、色鮮やかな着物や反物約30点を展示している。

 21世紀銘仙は「いせさき銘仙の会」代表世話人の杉原みち子さんと、伊勢崎銘仙プランナーの金井珠代さんが発起人となり、伊勢崎銘仙特有の技法「併用絣(へいようがすり)」をよみがえらせた。

 併用絣の制作過程を説明するイラストや3種類の柄の21世紀銘仙を公開。その一つ「赤いレンガ造り」は2月、ロンドンのビクトリア&アルバート博物館で着物に仕立てた作品が展示された。金井さんは「多くの人に銘仙の魅力を知ってもらいたい」と話している。