キーンさんの師・角田柳作の功績を伝える顕彰展

上毛新聞
2019年3月13日

米コロンビア大で日本学を教えた旧津久田村(現渋川市赤城町)生まれの角田柳作(1877~1964年)の功績を伝える顕彰展が11日、同市役所市民ホールで始まった。同大で角田に学んで「センセイ」と慕い、2月に亡くなったドナルド・キーンさんに関連するコーナーも設置。約50点の展示を通じ、角田の偉業と2人の師弟関係を紹介している=写真。

日本での教員時代やニューヨーク時代の写真の他、親族から県立文書館に寄託された書やノート、はがきといった資料が並ぶ。キーンさんが2013年、市赤城公民館の完成に合わせ、「角田柳作先生に感謝をこめて」としたためた直筆の色紙なども展示した。

開催式典で高木勉市長は「ふるさとの誇りであることを改めて感じてほしい」とあいさつ。角田柳作顕彰会長の角田登さんは「特に若い人に見てもらい、柳作先生のように世界で活躍してほしい」と述べた。

同ホールでの展示は22日まで(土日祝日も見学可)。18日からはキーンさんが3年前に県立土屋文明記念文学館で講演した映像も上映する。25~29日は市役所第二庁舎で展示する。