那須産豚のうま味凝縮 ポークステーキ ステーキ・とんかつ慶壽(大田原)

下野新聞
2020年11月10日

 営業は土日のみ。口コミを中心にお客の輪が広がる「隠れた名店」だ。

 看板メニューのポークステーキは、那須産の良質な豚リブロースを使用。肉本来のうま味と甘みを、たっぷりの塩こしょうが引き立てる。オーブンで10分焼くことで余分な油が落ち、250グラムとボリューミーでも胸焼けせず食べやすい。

 店主の福嶋慶二(ふくしまけいじ)さん(68)は「高齢のお客も多いが、皆さんほとんど完食してくれる」と笑顔を見せる。

 ソースは3種類で、1番人気はニンニクソース。しょうゆベースにすりおろしたニンニクが香り、ジューシーな肉と相性抜群だ。

 元郵便局員の慶二さんは「新しく何かを始めたい」と50歳で早期退職し、1年間他店で修業を積んだ後、13年前に開業。平日はパート勤めをしながら、土日のみ店の営業を始めた。

 パートを退職した今も、当初の営業スタイルを貫く。理由は「心を込めたおもてなしをするため」。「自分たちに心の余裕を残しておくからこそ、お客さんにもゆっくりお店で過ごしてもらえる」

 慶二さんと妻壽子(ひさこ)さん(64)の名前を一文字ずつ取った店名「慶壽(けいじゅ)」は、「縁起の良さを感じる」と常連客から好評だ。2人は「店を通じて得られた人とのつながりが一番の財産。これからも息長くやっていきたい」と声をそろえた。

 【メモ】ポークステーキはご飯とみそ汁、サラダが付いて1400円▽大田原市美原2の3210の14▽営業時間 午前11時半~午後2時(土日)、同5時半~8時(土曜のみ)。事前予約を推奨▽定休日 月~金曜▽(問)0287・23・0237

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