“足利ワイン”夢も熟成 市内産ブドウを市内で醸造 栽培4年、初収穫 マルキョー

下野新聞
2020年10月30日

 【足利】市内産ブドウが原料のワイン造りを目指す島田町、ワイン醸造所「マルキョー Cfaバックヤードワイナリー」のブドウ畑で27日、初めての収穫が行われた。2016年に畑を借りてから4年がかりで収穫にこぎ着けた。早ければ、来春には市内産ブドウを市内で醸造した“足利ワイン”が味わえるという。

 前日の26日に十分な糖度に熟したのを確認し、27日は従業員ら5人が手作業でブドウの房を収穫した。約500キロを収穫し、750ミリリットル瓶で500本程度のワインができる見通し。

 同所の休耕地約10アールを借り、生い茂った下草を刈り取るなど2年かけて耕作地として整え、18年に日本固有の甲州種の苗を定植。19年には、法人として認定農業者になった。スマートフォンなどを通じて土壌の水分量や日照時間を把握できる観測装置の設置をはじめ、情報通信技術(ICT)によるスマート農業も取り入れ栽培を進めてきた。

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