宮染めのれん 店舗を飾る 伝統工芸で餃子通りPR 来客に缶バッジ配布も

下野新聞
2020年10月28日

 【宇都宮】ギョーザ店が集まっている市中心部の「餃子(ぎょーざ)通り」に26日、通りをPRするのれんが計8枚、掛けられた。地元の伝統工芸「宮染め」ののれんで、関係者の協力を得て製作した。通りにあるギョーザ店では、のれんと同じデザインの缶バッジキーホルダーを数量限定で配布するキャンペーンも始めた。

 餃子通りは宮島町通りの一部。取り組みは、通りの景観づくりなどを目的に、市や観光関係団体でつくる市観光推進委員会が実施した。

 のれんは縦1・85メートル、横1・2メートル。ベージュとブラウンの2色で「餃子通り」のロゴが入っている。通りにあるギョーザ店の店頭や空きスペースに掛けられている。

 市内の建築設計会社がデザインを担当し、製作は地元呉服店が監修。のれんを取り付ける竹ざおは若山農場(宝木本町)の竹、のれんを固定する重りの石は大谷石を使うなど地域の産品で統一した。観光地が多い市北西部の素材を使うことで、観光客の周遊も意識しているという。

 缶バッジは、のれんと同じデザインで直径約3センチ。通りにあるギョーザ店5店舗(豚嘻嘻(とんきっき)、宇都宮みんみん、キャロル、悟空、正嗣)で700円以上購入、消費するともらえる。約6千個を配る予定で、無くなり次第終了する。

 市観光交流課の担当者は「ギョーザを食べた後は他の場所にも寄って、宇都宮の観光を満喫してもらいたい」と話した。

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