13キャラ御朱印帳人気 笠間・常陸国出雲大社 芸術家の伊藤さん、薬神の空想世界表現
笠間市福原の常陸国出雲大社で、芸術家・伊藤遠平(えんぺい)さん(43)が手掛けた御朱印帳が人気を博している。表紙画には、透明感あるタッチで森の精霊「モクモクフー」が描かれている。今年5月までの約1年間の滞在制作中に誕生したキャラクターで、伊藤さんは「御朱印帳に描くのは初めて。多くの人に見てもらえる機会。好きになってもらえるとうれしい」と話す。同社は、年内にキャラクターが展示される米蔵を有料で一般公開する。
伊藤さんは、現代陶芸家・伊藤公象氏の長男。2002年、東京芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。現在、父親が主宰する伊藤アトリエ(笠間市本戸)で制作活動を行う。
御朱印帳は、同社周辺を囲む豊かな自然がイメージされ、空想のキャラクター「ツバキ姫」「バンブーボーヤ」などの13体の愛らしいキャラクターが登場。同社薬神として祭られる「少彦名神(すくなひこなのみこと)」が、ツバキ姫の姉妹と旅に出るという空想の世界が表現されている。伊藤さんは「四季を感じ、滞在制作したからこそ生まれた」と明かす。
伊藤さんの原画は、撮影し、ちりめん風の布に転写プリント。先月8日から販売開始され、約1カ月間で50冊以上売れたという。高橋正重権宮司(ごんぐうじ)(46)は「(同社の)永続的に続くキャラクター。かわいがってもらえたら」と話す。
原画が飾られる米蔵「林彩館」1階は、石粉粘土のモクモクフーなどが展示され、2階は空想のキャラクターが登場する木々の世界が広がっている。
御朱印「モクモクフー/常世の国への大冒険」は2200円(税込み)。問い合わせは常陸国出雲大社(電)0296(74)3000。
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