巨大しめ縄架け替え 茨城・笠間の常陸国出雲大社

茨城新聞
2022年8月1日

茨城県笠間市福原の常陸国出雲大社(高橋正宣宮司)は26日、12月の鎮座30周年に合わせ、拝殿の巨大しめ縄を10年ぶりに架け替えた。

しめ縄は重さ約6トン、長さ約16メートルで、国内最大級の規模を誇る。島根県の飯南町注連縄企業組合が、背の高い古代米の稲わらを材料に約1年かけて制作した。

25日中に古いしめ縄を取り外し、この日は新しい巨大しめ縄を大型クレーン車で拝殿へ移動。企業組合の作業員と地元の業者ら計20人が協力し、ワイヤーで固定してつり下げた縄に飾りのしめの子、緑色の化粧縄を取り付けた。作業は丸一日かかり、参拝客らが見守った。

同社は、1992年に出雲大社(島根県)の分霊を祭る分社として鎮座。しめ縄交換は2012年以来3回目で、12月に迎える30周年に合わせて行った。

高橋正重権宮司(48)は「しめ縄は現世と神様の世界との境界線。邪気を払いよける意味がある。架け替えでよみがえるご神威を、多くの人にお届けできれば」と話した。