《いばらき紀行》参道包む樹叢 ひたちなか・酒列磯前神社

茨城新聞
2020年8月27日

潮風が吹き抜ける参道を、古木がトンネルのように包み込む。ひたちなか市磯崎町の酒列磯前(さかつらいそさき)神社。856年に創建され、1702年に現在地に遷宮して以降、境内の森は手厚く保護され、2005年に「酒列磯前神社の樹叢(じゅそう)」として県の天然記念物に指定された。鳥居から拝殿まで続く約300メートルの参道は、樹齢300年を超すヤブツバキや、太い枝が複雑に伸びるタブノキなどの古木に覆われる。荘厳な樹木のトンネルは、まるで別世界へいざなうかのように、参拝者を迎え入れる。

地図を開く 近くのニュース