土合駅にグランピング施設 カフェは8日オープン 宿泊施設は今秋開業
上毛新聞
2020年8月9日
「日本一のモグラ駅」として知られるJR土合駅(みなかみ町湯檜曽)で、グランピングと呼ばれるキャンプ施設「DOAI VILLAGE」が8日、本格稼働する。第1弾として駅舎内にカフェ「mogura」がオープン=写真。整備を進めるJR東日本グループなどは、宿泊施設について今秋の開業を目指しており、人の交流の場を生み出すとともに、無人駅の新たな価値を創出する。
カフェは実際に利用されていた駅務室を改装し、切符売り場をカウンターとして利用する。普段なら入れない駅の内部で、ゆったりとコーヒーやクラフトビール、軽食を味わえる。営業は午前11時~午後6時で、不定休。
グランピング施設は、キャンプ場を手掛けるヴィレッジインク(静岡県)が運営する。整備中の宿泊施設には、断熱材を使ったドーム状のテントや野外サウナを設ける予定。
同社は、2~3月にJR東日本グループと実証実験を実施した。観光客や住民の利用状況を調べた結果、広く事業化できると判断。今後、ほかの無人駅でも同様の施設を展開していく。
担当者は「旅行者や登山者だけでなく、地元の人も気軽に立ち寄り、地域の活性化につながればうれしい」としている。