バラ酵母の日本酒 上皇后美智子さまに献上 浅間酒造

上毛新聞
2020年7月16日

上皇后美智子さまに英国から献上されたオレンジ色のバラ「プリンセス・ミチコ」から取ったバラ酵母で、浅間酒造(長野原町長野原)が純米大吟醸の日本酒「八ツ場の風」=写真=を造り、上皇后に献上した。桜井武社長は「重厚な香りと味わいに仕上がった」と自信をみせた。

東京農業大がバラ酵母を抽出し、同大OBが経営する国内七つの蔵元で2019年から醸造している。桜井社長は前回は代表銘柄「秘幻」の銘柄で醸造し、今回は2回目。

八ツ場の風は吾妻郡内で栽培された酒造好適米「改良信交」を使用し、地元産にこだわった。精米歩合は45%で、リンゴやメロンのような香りと爽快な酸味が楽しめるという。現在は別の酵母で作った八ツ場の風を販売中だが、売り切れ次第、720ミリリットルを2600円で販売する予定。

全国では南部美人(岩手県)や出羽桜(山形県)などの蔵元も醸造している。