直汲み「まる福」数量限定で発売 船尾瀧の柴崎酒造

上毛新聞
2020年12月30日

 群馬県吉岡町下野田の柴崎酒造(柴崎源喜社長)は新商品「まる福」を発売した。代表銘柄「船尾瀧」などで守り続けてきた伝統的な製法とは異なる造り方に挑戦した。数量限定で県内の酒店などで販売する。

 フルーティーな香りとキレのよい飲み口が特徴で食中酒におすすめ。同酒造で初となる、ろ過や加熱殺菌をしない「直汲(ぐ)み」に挑んだ。使うこうじの量を極力少なくし、コメや水の味が生きるクリアな味わいに仕上げた。

 コメを洗う時間を秒単位で管理するなど、杜氏(とうじ)の福島崇さん(39)が胸に秘めていた酒造りを実現させたという。福島さんは「狙い通りの味になった。先入観を持たずに楽しんでほしい」と話している。