青空居酒屋 3密避け新業態 桐生に全国1号店 「銀だこ」のホットランド

上毛新聞
2020年7月13日

たこ焼き店チェーン「築地銀だこ」を運営するホットランド(東京都中央区、佐瀬守男社長)が、屋外型飲食事業「青空居酒屋」の1号店を桐生市本町に開業した。3密を避けた飲食店の新業態として、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために外食を控える消費者が多い中、屋外店舗で外食の楽しみを取り戻してもらう。創業の地である桐生で実績を上げ、全国展開を計画している。

3月にオープンした桐生市観光情報センター「シルクル桐生」内にある「銀だこマキコレワイン酒場」の店舗前スペースを活用。テントやテーブル、椅子を置き、約30席を確保した。

外食産業のファンインターナショナル(大阪市)と協力。同社が運営する「串焼き満天」の串焼き(1本160円~)などをキッチンカーで販売する。協力企業は定期的に変更し、各地の味を提供していく方針。他社と連携することで、飲食業界の活性化を目指す。

佐瀬社長の出身地の桐生で得たノウハウを全国に普及していく。広報担当の堀込和江さんは「ここでしか食べられない料理を随時提供していく。まずは地元・桐生の人に来店してもらいたい」とPRしている。

青空居酒屋は金、土、日曜に開設し、営業時間は曜日によって異なる。銀だこマキコレワイン酒場は、同市出身のワインコーディネーター、金井麻紀子さんが選んだワインと、ワインに合うたこ焼きを販売する全国唯一の店舗。チーズやトマトがのったたこ焼きが楽しめる。

同社は、新型コロナの感染拡大長期化に備え、役員の月額報酬削減などさまざまな経営努力を進めている。