歴史探訪、20カ所に案内板 下妻 史跡・名所で集印

茨城新聞
2020年6月23日

 神社仏閣の多い下妻の特色を生かした下妻市の街なか案内板整備事業「しもつま歴史探訪」が、本格的に動きだした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、市中に人をいざなう事業ができずにいたが、12日から集印帳の販売を開始。併せて、市コミュニティーサイクル「しもんチャリ」の貸し出しも再開した。
 
 しもつま歴史探訪は、街中のにぎわい再生が目的。市は関東鉄道常総線下妻駅を含め、その周辺の史跡や名所など計20カ所に集印台付きの案内板を整備した。設置場所は光明寺や下妻神社、小野子観音堂、多賀谷城本丸跡、砂沼などだ。
 
 案内板巡りをより楽しめるアイテムの集印帳は、集印台に押し当て、付属の棒でこすると訪れた証しの「集印」が浮き出てくる。来訪者は集印を全て集めれば、記念品が受け取れる。市の担当者は「事業をきっかけに下妻の歴史、街中を知ってもらいたい。にぎわいをつくっていければ」と話す。
 
 市民や来訪者の足となるしもんチャリは、3月に整備のため運行を一時停止。さらに新型コロナ感染症対策で運行停止の延長もあり、約3カ月ぶりの利用再開となった。これまで同様、利用料は1回100円で返却時に同額戻る仕組み。
 
 今回、市は自転車を30台から50台へ、貸し出し・返却場所の「サイクルポート」を6カ所から10カ所へ増設。GPS機能を付け、パソコンやスマートフォンで各ポートの利用可能台数が確認できるようにした。
 
 集印帳は1冊500円(税込み)。道の駅しもつま、Waiwaiドームしもつま、市観光交流センター「さん歩の駅サン・SUNさぬま」で販売。問い合わせは市都市整備課(電)0296(45)8128。

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