家族連れ、久々の笑顔 日本遺産認定の牛久シャトー 飲食・物販事業を再開

茨城新聞
2020年6月21日

2018年12月から休止していた日本初の本格的ワイン醸造施設「牛久シャトー」(牛久市中央)の飲食・物販事業が20日、再開した。全6店舗のうち、レストランと物販店の計2店舗がオープンし、家族連れや関係者らが訪れ、再開を喜んだ。

牛久シャトーはレストランなどが休止後、今年1月に運営を担う第三セクターを設立し、事業再開に向けて準備を進めてきた。

同日、両店は午前11時半から開店した。レストランは、開店前から約20人の待機列ができた。新型コロナウイルス感染症対策として、全60席のうち、座席の利用を約40席に抑えて再開した。龍ケ崎市から友人ら4人と訪れた、飯田京子さん(77)は「休止する前は、桜の時期に来て何度か食事した。再開はうれしい」と笑顔で話した。

物販店には同敷地内で育てたブドウで造ったワインや、特産品などの商品が並び、買い求める利用客が相次いだ。

このほか敷地内の広場「サンクンガーデン」で、再開を記念し、地元商店会や、山梨県甲州市の「勝沼ぶどうの丘」など4店舗が並び、ワインやブドウジュースを販売した。

牛久シャトーは19日に、日本遺産に認定され、観光振興が期待される。根本洋治市長は「これからやることはたくさんある。日本遺産認定を起爆剤に、イベントもどんどん開催していきたい」と語った。

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