「おうちご飯」応援 酒セットの新商品 取手の奈良漬製造・新六本店

茨城新聞
2020年5月27日

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により家庭で食卓を囲む機会が増えていることから、「おうちdeごはん」を応援しようと、奈良漬製造・販売の老舗、新六本店(取手市取手2丁目、田中秀社長)は新商品を開発、販売を始めた。同社の人気商品と日本酒を組み合わせた。田中社長は「つまみながら、だんらんを楽しんでいただければ」としている。
 
 新商品名は「いっしょに顔晴(がんば)ろう」。奈良漬の「刻み」「スライス」「しその実入り」「ショウガ入り」の4種類と、吉久保酒造(水戸市)の純米吟醸「一品」をセットにした。
 
 奈良漬を子どもたちはご飯の、大人は晩酌のお供にできるようにした。奈良漬は発酵食品であり、腸内環境を整え、免疫力を高める効果がある。このため、新六本店は納豆ご飯との組み合わせも提案している。
 
 また、当面は県境をまたいだ往来は避けるよう求められていることから、県外の親戚や知人らに贈ることも想定。巣ごもり生活を推奨する「STAY HOME(ステイホーム)」のロゴを入れた贈答用ののしも用意した。価格は4212円(税込み)。
 
 同社も外出自粛要請を受け、大型連休中は休業したこともあり、4月の売り上げはかなり減少。通販は伸びたが、客足の減少を補うまでには至っていないという。だが、「少しでもお客さまの役に立てれば」(田中社長)と、スタッフとアイデアを出し合い新商品を開発した。田中社長は「未来に向けて自助努力していきたい」と前を向いている。

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