《食いこ》具材は自由、手軽にタコス Mexican Kitchen バルバ(古河市) 

茨城新聞
2020年7月27日

緑と白に塗られた壁、サボテンにカラフルな内装と、陽気な雰囲気をたたえた古河市の「Mexican Kitchen(メキシカンキッチン)バルバ」。店主の岩井航平さん(31)はタコスに魅せられ、メキシコ料理の店を開いた。

タコスはトウモロコシ粉をクレープ状に焼いたトルティーヤに、具材をのせ、サルサ(ソースのこと)をかけたメキシコの国民食。「手軽で、おにぎりのように具材が自由。いろいろな食べ方が楽しめる」と魅力を語る。「特に暑い日に合う。お酒にもぴったり」と夏気分を盛り上げてくれる一品だ。

 

岩井さんがタコスと出合ったのは、古着の買い付けで訪れる機会が多かったアメリカ。日常的に親しまれているタコスの味を知り、帰国後も店を探して食べ歩くほど夢中になった。

「日本でもハンバーガーのような日常食になってほしい」。2017年、市内の別の場所にバーとタコスの店を開いた。同年4月に店名を改め、現在の場所に移転した直後に、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言が発令。波乱の幕開けとなった。持ち帰りのみで店内営業を自粛した。5月の茨城県内での宣言解除後、店内の飲食を再開した。持ち帰りメニューも続けている。

 

トルティーヤはトウモロコシ粉と塩、ぬるま湯を混ぜた生地を薄く延ばし焼き上げる。「アメリカ流は小麦粉だが、本場に習ってトウモロコシ粉を使っている」と話す。タコスの具材はビーフ、ポーク、チリミートの3種類。

トルティーヤに牛肉をのせたタコス

ビーフはスパイスと香味野菜に漬け込んで火を通した「自家製コンビーフ」。オレンジジュースなどと煮込んだポークはメキシコの豚肉料理を基にした。ひき肉とトマトを煮込んだチリミートは香辛料がきいている。トルティーヤは「冷めるとぽろぽろして固くなる」と店で食べる焼きたてが基本。

トルティーヤで具材を包むブリトー、粘り気の少ないジャスミンライスをトマトや玉ネギと炊き込んだメキシカンライス、自家製レモネードなども。料理は独学だが「なるべく本格的に、しかも食べやすく」と工夫する。

 

■お出かけ情報
Mexican Kitchen バルバ
▼住所は古河市本町2の2の7
▼営業時間は午前11時半~午後3時(ラストオーダー同2時半)、午後7時~午前0時(ラストオーダー午後11時)
▼定休は火曜(ランチは月曜・火曜休み)
▼(電)070(3996)0992