「冗談」が人気の珍味に  カルボナーラーメン レストラン隆(たか)(市貝)

下野新聞
2020年5月1日

 まずそのものずばり「カルボナーラーメン」(950円)のネーミングが個性的だ。名は体を表す。

 誕生したのは4年ほど前。町の名物料理をという商工会の呼び掛けに、もともと中華料理が専門の店主明才地隆之(めいさいちたかゆき)さん(44)が応えた。「まかない料理のカルボナーラを作っていた時、冗談半分で『これを料理にしようか』と」

 ただ「ラーメン」なので、麺を替えればいいわけでもない。中華スープと、卵やチーズでこってりしたカルボナーラをどう合わせるか試行錯誤。麺もスープとよく絡む平たい独特の縮れ麺を試して選び、最後までおいしく食べられる味わい濃厚なイタリアンと中華が融合した一品が生まれた。野菜と卵は可能な限り地元の市貝産を使っている。

 「食べたことのない味」と評判を呼び、リピーターが多くラーメン好きも仲間を連れて来るという。スープに白飯を入れて食べたり、トマトの収穫時季に麺と一緒に供される特製のトマトソースで味を変えたりするのも楽しい。

 新型コロナウイルスの影響で飲食業に厳しい毎日が続く。明才地さんは事前予約で受け渡し可能な持ち帰り中華メニューや弁当の販売にも力を入れている。

 【メモ】市貝町市塙(いちはな)1383の1。午前11時半~午後1時半、午後5時半~8時。火曜、第3または第4月曜定休。(問)0285・68・5488。

地図を開く 近くのニュース