消毒できる酒発売 木内酒造 アルコール度数70度
茨城新聞
2020年5月4日
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本酒「菊盛」やクラフトビール「常陸野ネストビール」などを手掛ける木内酒造(那珂市鴻巣)は、手指消毒用に使用できる高濃度アルコールのウイスキー原酒「NEW POT(ニューポット)70」を発売した。
厚生労働省は品薄状態が続いている手指消毒にアルコール度数の高い酒の使用を容認。同社によると、消毒用アルコールが不足している状況を受け、同商品の製造に乗り出した。麦芽や小麦、コメなどから製造したウイスキー原酒で、アルコール度数は70度。
4月に稼働したウイスキーとスピリッツの基幹工場、八郷蒸溜所(石岡市須釜)の生産設備を使用し、1日1300本の製造が可能という。額田醸造所(那珂市額田南郷)でも届け出が受理されれば同3000本の製造ができる見通し。
店頭販売は同社本店のみ。300ミリリットル入り1210円(税込み)。自社オンラインショップでも取り扱う。今後、医療関係者向けに3リットル入り容器の販売も検討している。木内敏之副社長は「需要のある間は製造していく。地域のためになれば」としている。
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