純米吟醸と梅酒、限定で割引販売 明利酒類 31日まで

茨城新聞
2021年5月7日

酒造会社の明利酒類(水戸市元吉田町、加藤高蔵社長)は、純米吟醸と梅酒にブランド名を付けず、銘柄「NonTitle.(無題)」として特別価格で販売を始めた。新型コロナウイルス感染拡大により東京都などに発令された緊急事態宣言や酒類提供自粛で首都圏に出荷できなくなった酒を特別割引する。

同社は毎年10月ごろから酒造りを開始。冬に洗米、大吟醸の仕込みを行い、春に最後のもろみを搾るという。4月に入り、今年の酒を出荷しようというタイミングで緊急事態宣言が発令され、酒類の出荷も落ち込んだ。

同社の売り上げは首都圏が7割を占めており大打撃を受けたという。同社は「大変な状況だが、何か対応し立ち上がりたい」(加藤喬大社長室長)と特別割引のためブランド名を付けず発売することにした。

同商品は、例年ブランド名を付けて販売している純米吟醸1.8リットル入りと本格梅酒1.8リットル入りのセット販売。価格は5500円。オンラインショップか直売店で購入できる。31日まで、数量限定で販売する。

加藤社長室長は「一本一本、丁寧に造り込んだ自慢の純米吟醸と本格梅酒。一人でも多くの方に家飲みで楽しんでもらいたい」としている。

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