レッサーパンダ 新しい仲間に 桐生が岡動物園
桐生市は14日、同市宮本町の桐生が岡動物園でレッサーパンダの飼育を始めると発表した。2020年度に獣舎の整備に着手し、21年度中の公開を目指す。市民ら来園者へのアンケートで「見たい」との意見が多かったため実現する。レッサーパンダは愛らしい表情やしぐさが特徴で、同園の人気者となりそうだ。
当初は3~4頭から飼育を始め、繁殖させながら7~8頭に増やす計画。レッサーパンダをどこの動物園から受け入れるかは未定という。
レッサーパンダの獣舎はゾウ舎跡地に建設する。ゾウ舎は17年4月、半世紀以上にわたり市民に愛された雌のアジアゾウ「イズミ」が推定年齢61歳11カ月で死んで以来、活用されていなかった。
ゾウ舎の解体準備を今年7月から始め、新獣舎の基本設計、詳細設計を実施する。来年5月から建設に取り掛かり、12月の完成を目指す。
市は17年度から3年間、来園者計432人を対象として「見たい動物」のアンケートを実施してきた。飼育が可能であることなどの条件を検討した上で、最終的に「レッサーパンダ」「アライグマ」「カワウソ」の中から、約5割の人気を占めていたレッサーパンダに決めた。
市制施行100周年・水道創設90周年記念の「桐生が岡動物園整備事業」として、20年度一般会計当初予算案に約8900万円を計上した。