ブレックス 今季最多の8連勝 B1 難敵・秋田寄せ付けず 81-63

下野新聞
2019年12月12日

 バスケットボールB1第11節は11日、各地で9試合を行い、東地区の宇都宮ブレックスはブレックスアリーナ宇都宮(宇都宮市体育館)で同地区の秋田と対戦、81-63で圧勝し、連勝を今季最多の8まで伸ばした。通算成績は15勝4敗で同地区首位をキープした。

 ブレックスは日本国籍を取得したライアン・ロシターが「帰化枠」で出場。第1クオーター(Q)は序盤に遠藤祐亮(えんどうゆうすけ)が負傷退場するアクシデントに見舞われたが、守備からリズムをつくり、鵤誠司(いかるがせいじ)らの3点シュートなどで19-8と先行。第2Qも喜多川修平(きたがわしゅうへい)、ロシターらが得点を重ね38-18で折り返した。第3Qは比江島慎(ひえじままこと)の4連続ゴールなどで59-38とリードを拡大。第4Qも山崎稜(やまざきりょう)が連続3点シュートを決めるなど、最後まで秋田を寄せ付けなかった。

 次戦は14日午後6時5分から、京都市の島津アリーナ京都で西地区の京都と対戦する。

【ハイライト】守備激しく、前半から圧倒
 強豪ぞろいの東地区で首位に立つチームのプライドを見せつけた。

 同じくハードな守備を売りにする東地区の秋田に18点差で圧勝し、連勝を今季最多の8に伸ばしたブレックス。安斎竜三(あんざいりゅうぞう)監督も「ブレックスらしさが見せられた」と振り返る会心の勝利だった。

 試合の大勢は前半のうちに決まった。

 第1Qからジェフ・ギブス、ライアン・ロシターが計5本のディフェンスリバウンドを奪い、6分には比江島慎(ひえじままこと)がブロックショットで相手のチャンスをつぶした。第2Qまでの秋田のフィールドゴール成功率は21・9%にとどまり、得点もわずか18。秋田は最後までブレックスの精緻な守備網の前に突破口を見いだせず、24秒バイオレーションは40分間で6回を数えた。

 天皇杯2次ラウンドのB2信州戦に続き、前節は西地区の名古屋Dに2連勝したものの、試合序盤から相手に勢いを出され、受け身に回った展開が続いた。「小手先だけの激しさは通用しない」と憤りを隠さなかった指揮官。この日はげきに呼応するように本来の姿を取り戻した。

 それでもまだシーズンは序盤。今季成長著しい山崎稜(やまざきりょう)も「次の京都戦も40分間ハードに戦い、連勝を狙う」と謙虚さを忘れなかった。

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