さしま茶の聖地PR 道の駅さかいに隈研吾さん設計レストラン

茨城新聞
2019年4月20日

新国立競技場の設計などを手掛けた建築家の隈研吾(くまけんご)さんがデザインした「さかい河岸レストラン 茶蔵(ちゃぐら)」が19日、道の駅さかい(境町)の敷地内に完成し、隈さんや橋本正裕町長らがテープカットし新施設のオープンを祝った。さしま茶をテーマに、本県産のスギ材を使った外観とさしま茶の葉で染めた布が店内に張り巡らされているのが特徴で、茶の聖地・境町を全国にPRしていく。

式典には関係者約80人が出席。橋本町長は「茶蔵を拠点に、さしま茶の振興や町の発展につなげたい。境町内には隈研吾氏設計の建物が五つ誕生する予定で、県にはぜひ、隈先生の作品を巡る旅をプランニングしてほしい」とあいさつした。式典後、隈さんは「外装にスギ材を用いて新国立競技場とリンクするデザインにした。人間を癒やす場所、茨城や境町の魅力を世界に発信する場所になると思う」と話した。

建物は鉄骨2階建てで、総事業費は3億6400万円。国の地方創生拠点整備交付金と、ふるさと納税を主な財源にした。施設は、1階に地産地消型のビュッフェレストラン、2階はさしま茶を使ったデザートなどが味わえるカフェと、梅山豚(めいしゃんとん)や常陸牛などが堪能できる鉄板焼き専門店で構成されている。

営業時間は、1階が午前11時半~午後5時(同3時半ラストオーダー)、2階のカフェが午前11時~午後5時、鉄板焼きは午後5~10時まで。鉄板焼きの店は完全予約制で、5月8日午前9時から受け付け開始。さかい鉄板(電)0280(33)7040

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