阿見「道の駅」 建物分け空調管理 20年度開業へ基本設計

茨城新聞
2016年8月4日

阿見町に2020年度開業予定の「道の駅」の基本設計が3日までにまとまった。地元の物産を扱う店舗や飲食店のほか、会議室を備えたコミュニティー施設も併設するのが特徴。機能ごとに建物を分けることで、街並みの雰囲気を表現するとともに、空調管理のしやすさや使いやすさもアピールする。

道の駅は同町追原の国道125号バイパスに建設される。木造(一部鉄骨)の平屋で、延べ床面積は1928平方メートル。核となる「地域振興棟」は、機能ごとに飲食▽農産物直売▽物産-の三つの棟に分かれる。それぞれは中庭でつながる。

町道の駅整備推進室によると、レストランやフードコートといった飲食店、物産店舗の形式については、「今後募集する指定管理者と協議して決めていく」という。

「トイレ・情報棟」や、会議室やホールを備える「管理・コミュニティー棟」の建設も予定する。施設の運用面では、棟を分けることで各棟の空調管理が可能となり、空調費の削減も目指す。

また道の駅では「入り口がどこか分かりにくい」という声が多いことを受け、地域振興棟の正面入り口には光を発して目印となる「光る塔」を2本建てる。国道からの視線を呼び込む狙いもあるという。

道の駅の駐車場は普通車98台、身障者対応4台、大型車12台で調整している。

道の駅の事業費は計18億2千万円(用地費や補償費を除く)。町は当初、19年度中の完成を目指していたが、丘陵部からの湧水対策工事のため、20年度にずれ込む見込みとなっている。 

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