国際品評会で4種入賞 栃木リキュール 県産果実使用し初出品

下野新聞
2019年4月12日

 リキュールの製造・販売を手掛ける栃木リキュール(宇都宮市二荒町、原百合子(はらゆりこ)社長)が、世界的な酒類品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2019」に出品した自社製リキュール4種類全てが11日までに、リキュール部門の銀賞と銅賞に輝いた。

 同品評会は毎年、英国で開かれている。同社の出品は初めて。「黒豆」「柚子(ゆず)」が銀賞に、「レモン」「とちおとめ&薔薇(ばら)」が銅賞にそれぞれ入賞した。宇都宮市新里地区のユズなど、県産果実を使っている点が特徴。

 銀賞には全体で49種類、銅賞には52種類が選ばれた。日本企業の受賞は大手中心で、栃木リキュール以外は銀賞が3社で3種類、銅賞が3社で6種類だった。

 同社がリキュールの製造・販売に乗り出したのは今年に入ってから。業界への参入は難しいとされ、事業者が少ない中、大手酒類メーカーにも引けを取らない結果を出した。リキュールの製造・販売を基本的に1人でこなす原社長は「大手メーカーの受賞と並ぶことができてうれしい。他社(の入賞)が梅酒のみというところ、遊び心を発揮できた。受賞を励みに引き続き、国産リキュールの代表ブランドを目指していく」と話した。