木道行けば「春の足音」 大田原 ザゼンソウ咲く
下野新聞
2019年2月13日
大田原市北金丸のザゼンソウ群生地で、落ち葉の中からザゼンソウの花が顔をのぞかせ、一足早く春の訪れを告げている。
市の天然記念物に指定されている群生地では12日現在、約20株が花を咲かせている。訪れた人が木道を歩いて花を探したり、写真を撮ったりして楽しんでいた。
ザゼンソウはサトイモ科の多年草。仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる暗赤色のフードに包まれるように咲く花が座禅を組む僧の姿に見えることから、その名が付いたとされる。
妻啓子(けいこ)さん(63)と訪れた那須塩原市横林、大工星俊明(ほしとしあき)さん(69)は「名前の通り、座禅をしているようにきれい」と話していた。
同市文化振興課によると、今月下旬から3月上旬に見頃を迎えるという。群生地は住民有志でつくる北金丸ザゼン草を守る会などが管理し、地元の同市金丸小児童も環境整備に協力している。例年、約200~300株が花を咲かせる。