水戸八幡宮14日 はねつき神事 大羽子板に「宝船」「瑞雲」
「成人の日」の14日午前11時半から、水戸市八幡町の水戸八幡宮(田所清敬宮司)で、新春恒例の「はねつき・破魔弓神事」(同宮、水戸人形組合主催)が開かれる。今年の大羽子板は、水戸市在住の書家、川又南岳さん(81)が揮毫(きごう)した。
同神事は、全国でも珍しい年占、厄払いや邪気払いの神事。女性神職と巫女(みこ)が羽根突きを通じて一年の稲の作柄を占う。今年で36回目。
大羽子板は2枚一組。毎年、県内を代表する芸術家によって揮毫されている。今回は、大羽子板に「宝船」と「瑞雲」の文字を力強くしたためた。川又氏は、「この一年が豊かで楽しくありますようにと願いを込めた」と話した。
当日は、水戸市弓道連盟による古式礼射、梅大使と新成人による羽根突き大会、関口流による抜刀術が披露される。
同宮の権禰宜(ごんねぎ)、伊藤晃さん(44)は「稲の作柄を占う年占の神事だが、新成人も出席されるので、無事に成長されたことを皆で祝いたい」と話した。(鈴木聡美)
■はねつき俳句 最優秀賞に関さん(水戸)
「はねつき・破魔弓神事」に合わせ水戸八幡宮が募集した「はねつき俳句」最優秀賞には、水戸市の関幸子さんの「遠筑波全容見せて羽子日和」が選ばれた。
関さんの作品について、選者の今瀬剛一さんは「大きな情景を確かに捉え、『羽子日和』という言葉がいい。茨城の風土に根差したしっかりとした作品」などと評した。
優秀賞には船木いち江さん(北茨城市)、後藤重浩さん(水戸市)大都紀子さん(高萩市)、小堤武さん(水戸市)が選ばれた。
表彰式は神事当日の14日、同宮拝殿前で行われる。
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