《2018世界湖沼会議in茨城》壁画アートで歓迎 共生テーマ、高校生ら 土浦港に描く

茨城新聞
2018年9月5日

10月に本県で開かれる世界湖沼会議に合わせ、土浦市は、サテライト会場に隣接する霞ケ浦の土浦港に壁画アートを描いている。土浦青年会議所(JC)に委託し、市内にある高校の美術部や県内のアーティストらが参加。一般公募もして、環境保全のイメージに合った壁画の完成を目指す。市は「土浦のサテライト会場のイメージを高め、来た人を迎えて湖沼会議を盛り上げたい」と意気込んでいる。

壁画アートは、湖沼会議の「サテライトつちうら」メイン大会が土浦港隣の会場で行われるのに合わせ、港を囲う防潮堤の壁約240メートルに描く。8月中旬から描き始め、会議のある10月までに完成させる。テーマは「人と湖沼の共生」。

これまで同市内の常総学院高、土浦日大高の2高校と筑波研究学園専門学校の生徒のほか、プロのアーティストが担当している。一般市民にも公募する予定。

高校生と専門校生は高さ1・3メートル、幅2メートルの区画を担当。計4区画を手掛けた。絵の具は主に水性ペンキを使う。

常総学院高は美術部9人が全員でアイデアを出し合い、透明度の高い水中や水辺で人と生き物が共生する世界を青いペンキを中心に描いた。部長の深沢透矢さん(16)=2年=は「霞ケ浦がきれいになってほしいという願いを込め、透明な水や在来種の生き物を描いた。美術部としても結果が残り、多くの人に見てもらえるのはうれしい」と話した。

牛久市のアーティスト、たかほりひろこさんは、幅5メートルの壁に湖の不思議な生き物を描いている。「かわいいけど気持ち悪い変わった生き物。見る人が目を留めて、物語を想像してくれれば」と期待を込めた。

壁画アートの参加者は、市民や学生・生徒から現在も募集している(区画がなくなり次第終了)。問い合わせは同JCの柏村さん(電)080(6563)3386。 

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