クルーズ船 寄港続々 来春以降4隻 茨城港常陸那珂港区 知事期待「海外から注目」
茨城県は4日、茨城港常陸那珂港区に外国クルーズ船2隻の寄港が新たに決まったと発表した。既に初の外国クルーズ船寄港となる2019年4月の「セブンシーズマリナー」と、20年6月の「インシグニア」が決まっており、計4隻目。相次ぐ外国クルーズ船の本県寄港について、大井川和彦知事は会見で「本県が海外から大きな注目を浴びる可能性がある。本県の魅力をPRしたい」と、インバウンド需要の掘り起こしに期待感を示した。
新たに寄港が決まったのはいずれも米国の大型客船で、ホーランド・アメリカ・ライン社の「ウエステルダム」(8万2862トン、全長285メートル、乗客定員1916人)と、リージェントセブンシーズクルーズ社の「セブンシーズエクスプローラー」(5万5254トン、全長224メートル、乗客定員750人)。
ウエステルダムは20年、横浜発-バンクーバー着の30日間のツアーの中で、4月26日に茨城港常陸那珂港区に寄港する。全客室バルコニー付きスイートの豪華客船セブンシーズエクスプローラーは、21年4月21日に同港区に寄港する予定。
いずれも日中に約10時間停泊し、乗船客たちは県内観光地を巡るオプションツアーなどを楽しむ。
想定する乗船客は主に欧米の富裕層で、寄港が4月下旬であることから最寄りの国営ひたち海浜公園のネモフィラが例年見頃を迎えている。
大井川知事は1月、ホーランド・アメリカ・ライン社の幹部と面会し、京浜港から北米向けクルーズの寄港地として一晩で到着する茨城港常陸那珂港区の優位性や本県の観光地などをトップセールスしていた。
県は今後も外国クルーズ船の誘致へ積極的に商談会などに参加していくという。
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