「ウェルカム茨城」 外国クルーズ船初寄港 常陸那珂港区

茨城新聞
2019年4月29日

茨城県に28日、外国クルーズ船が初寄港した。船は米国の豪華客船「セブンシーズマリナー」(4万8075トン、全長216メートル)。寄港地の茨城港・常陸那珂港区(ひたちなか市、東海村)では同日朝、県や地元自治体による歓迎式典が開かれ、北米を中心とした乗船客約700人を盛大にもてなした。

27日に東京を出港した同船。28日午前8時ごろ、青空の下、白く巨大な同船がゆっくりと入港すると、一目見ようと集まった見物客らから歓声が上がった。高萩市、嘱託職員、男性(66)は「マンションみたいに大きい。こんな船で自分もセレブ気分で旅行してみたい」と笑顔で語った。

降船口では、地元高校生が「ウェルカム茨城」と英語で書かれた横断幕を持ってお出迎え、降船した乗客は、国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)や偕楽園(水戸市)を巡る観光ツアーに向かった。乗船客の女性は「ネモフィラを見るのが楽しみ」と話し、バスに乗り込んだ。港では、県立佐和高校吹奏楽部の歓迎演奏のほか、常陸牛や地酒など県産品を販売するテントが並んだ。

歓迎式典では、大井川和彦知事が「ようこそ茨城県へ。本県は豊かな自然に恵まれた、日本屈指の農林水産物の産地。ぜひ茨城を堪能していってほしい」と乗船客に呼び掛けた。

同船は常陸那珂港を同日夕方に出港。仙台やロシア、アラスカに寄港しながらバンクーバー(5月16日着)へ向かう予定。

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