昆虫採集 こつ伝授 那須野が原博物館 展示、体験、まっ最中! 「自由研究に」来月26日まで

下野新聞
2018年7月11日

 【那須塩原】那須地域で見られる昆虫の特徴や生態、捕まえるこつなどを伝授する初の企画展「なす昆18-昆虫採集、まっ最中!-」が三島5丁目の那須野が原博物館で開かれている。森や水辺といった環境ごとにヒグラシやタガメなど約1千点を展示しているほか、昆虫の見つけ方や捕まえ方の体験、さまざまな仕掛けも紹介。同館は「企画展をきっかけに昆虫を理解し、夏休みを楽しんでもらえたら」と呼び掛けている。

 企画展は3部構成となっており、第1部は「森と林」「草むら」「家のまわり」「池と川」の四つに分類して昆虫を展示。ウマの尾のように長い15センチもの産卵管を持つ「ウマノオバチ」の標本展示や生態を紹介しているほか、草木のほかハチなど攻撃性の強い生き物にも擬態する昆虫を標本や写真を用いて紹介。本来は森にいるゴキブリなど身近な虫についても詳しく解説している。

 第2部では、ジオラマも使い昆虫の捕まえ方などの体験コーナーを設置。飛んでいる昆虫を虫網で捕まえる体験や石を裏返して見つける「石おこし」、小さな虫を捕まえる器具「吸虫管」の体験、標本の作り方も紹介。第3部では生きたカブトムシやクワガタ、水生昆虫の展示もある。

 同館の多和田潤治(たわだじゅんじ)学芸員(42)は「夏休みといえば自由研究。来館し、参考にしてもらえたら」と話す。

 10日午前、お泊まり保育の一環で訪れた高根沢町石末の「空と大地保育園」に通う年長笠置祐樹(かさぎゆうき)ちゃん(5)は「ダンゴムシが昆虫じゃないと初めて知った。楽しかった」と笑顔を見せた。

 8月26日まで。大人300円、高校・大学生200円、小中学生100円。ワークショップや展示解説、大人も楽しめる「那須塩原自然講座」も随時開催。月曜休館。7月15日、8月19日は無料観覧日。(問)同館0287・36・0949。

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