《釣り》茨城・日立沖でテンヤマダイ 移動繰り返し大物狙う 外道多く、お土産も確保

茨城新聞
2023年7月3日

茨城の代表的な沖釣りのターゲットで一年中狙えるのがマダイ。今回は人気のテンヤマダイ釣りに半年ぶりに行ってきた。最近は不調続きで小型が数枚という日も多いが一発逆転の大物を狙い6月上旬、日立久慈漁港の稲川丸に乗り込んだ。

雨の予報にキャンセルが多く、顔なじみのメンバーのみでの出船となった。予報通り出船と同時に雨が降り出し、時折強く吹き付ける中、午前6時前に釣りスタート。常陸那珂港沖水深30メートル付近だ。

聞けば朝一に良型がかかることが多いとか。期待しつつ1投目。着底後3メートルまで誘い上げ、ゆっくりとフォール。再着底後、おもむろに糸を張ると待望のアタリ。すかさず即アワセ。

1カ所で粘らずポイント移動を繰り返しながらの釣行だった=日立沖

マダイ特有の引きを楽しみながら取り込んだのは0・7キロと若干小ぶりだが本命のマダイ。幸先の良いスタートに期待が高まる。各自チャンスタイムを逃すまいと力が入るが、しかし後が続かない。そしてポイント移動。

次は20メートルの浅場で根が点在するポイント。べたなぎで潮が動かず、ここからはパラシュートをあげての釣り。移動のたびにアタリはあるが、上がるのは餌取りとリリースサイズの小ダイばかり。それでも根の上に乗ればカサゴ、アイナメ、ソイ、メバルなどの根魚がアタリ、釣り人を楽しませてくれる。

テンヤマダイ釣りの面白みの一つに外道の多さがある。みんな外道でお土産を確保しつつ本命の大ダイを狙い続けている様子。船長は釣れなければ粘らず次々にポイント移動を繰り返し、反応があれば船を乗せてくれる。とにかく「大ダイを釣らせたい」という気持ちが伝わってくる。

こちらもやる気が湧いて真剣勝負となる。そんな中私は、餌取りを避けるため、底より2~3メートル上を集中的に狙っていった。明らかにアタリは減るが本命の確率が高くなる。船が流れないため他の釣り人の邪魔にならない程度にロングキャスト。広範囲を探り続けると、キープサイズを4匹追加。が、残念ながら大ダイには届きませんでした。

同乗の友人はメタルジグやタイラバを出していろいろと試したところ、ジグではカサゴ、タイラバでは青物を釣って盛り上がっていた。ルアーやタイラバを使えるテンヤマダイ船もあるので確認を。

終わってみれば各自小型ながらも本命をキープし外道でお土産をつくれて満足げ。よし来週こそ大ダイ釣るぞ、と意気込んだものの既に満席だった。(上州屋日立店・櫻井直之)