《釣り》テナガエビ、シーズン突入 茨城の霞ケ浦 テンポよく 駆け引きも
今年もテナガエビシーズンがやってきた。テナガエビ釣りは梅雨時期から本格的なシーズンに突入するが、茨城県の霞ケ浦だけでなく涸沼や涸沼川、久慈川などでも釣れ出しているようだ。梅雨が近づくと産卵期のエビが浅場に寄ってくるので、消波ブロック帯だけでなく水中にゴロタ石の入っているポイント、水門や鋼矢板周りなどでも釣れ出すようになる。
2~3本ざおでテンポよく数釣りを楽しんだり、1本ざおで浮きの動きを見ながらエビとの駆け引きを楽しんだりといろいろなスタイルがある。
梅雨直前の5月下旬、霞ケ浦湖岸の行方市の消波ブロック帯に釣行した。ここは水深があるのでオールシーズン楽しめるポイントだ。タックルは2・4メートルと2・1メートルざおを使用。消波ブロック帯の釣りは長さの異なるさおで釣るのが一般的。
まずは冬から春にかけて釣っていた付近から始めるが全くアタリがない。100メートルくらい離れた所で釣っていたベテラン釣り人のバケツを見ると良型ばかり。聞けばまだ小さい方だと不満げな様子だ。
底から約5センチの位置に餌が来るようにした宙釣りで、消波ブロック帯のような風や流れの影響が少ないポイントでは有効な釣り方だ。
釣れない時は場所を移動した方がよい-とアドバイスされ、ベテランの近くに移動して釣り再開。良型が多そうなのでつり針は「手長エビ針 2・5号」を使った。正午までの1時間弱だったが良型交じりで10匹程度釣ることができた。
夕方からは土浦駅に近いポイントで試し釣り。ここは釣り禁止エリアが近いので要注意。バス釣りでは何度も来ているがエビ釣りでは初めて。土浦旧港近くのコインパーキングに車を止め、歩いて10分、目当てのポイントに到着。
まずは小さいタナゴ針をセットしてくい回りから始めたが、ブルーギルしか釣れない。底に変化のあるポイントに移動すると小型がメインだが抱卵したエビも交じって楽しめた。
霞ケ浦では梅雨時期から夏にかけての抱卵エビを狙い、暑さが一段落する秋にはザザエビと呼ばれる今年生まれた小型のエビの数釣り。冬から春は消波ブロックを移動しながらの探り釣りなどオールシーズンで楽しむファンも増えてきた。最盛期目前のテナガエビ釣りはこれからが本番ですよ。
(上州屋土浦店・落合徹)