茨城でアユ釣り解禁 大子・久慈川

茨城新聞
2023年6月3日

茨城県内の主要河川で1日、アユ釣りが解禁された(支流は7月1日)。毎年、県内外から多くの愛好家が集まる同県大子町の久慈川では、待ちかねた釣り人が午前5時、一斉に川へ入り、さおを伸ばした。天候に恵まれたが気温は14度、水温10度と低めだったせいか出足は鈍かったが、日が高まるにつれて次々と掛かりだした。

JR水郡線下野宮駅近くポイントで毎年釣るという城里町の男性(45)は体長15~18センチのアユ10匹を3時間ほどで釣り上げ「今年は数が多い。サイズも申し分ない」と笑顔を見せた。

アユ釣りが解禁され、早朝から楽しむ釣り人=1日、大子町下野宮の久慈川

同町袋田の釣具店ではおとりアユが売り切れ、急きょ追加で仕入れた。同店を経営する菊池幸次さん(72)は「例年この時期は天然アユより放流物の方が大きいが、今年は天然物の遡上が1カ月早く成長も早い。(藻類を食べた)はみ跡も見られる。7、8月にはさらに期待できる」と話した。