《キャンプを楽しもう》RECAMP常総(茨城・常総市) 沼や木々、豊かな自然 人気は広々林間エリア

茨城新聞
2023年6月20日

茨城県常総市と坂東市にまたがる菅生沼のほとりにある野外研修施設「水海道あすなろの里」。「RECAMP常総」は、その敷地内にある。東京都内から約1時間の立地ながら、沼があり、場内には木々が立ち並ぶ自然環境が好評だ。

1番人気は林間の「フォレストエリア」。最大90平方メートルと広々と使うことができる。同エリア内には、ガレージのような屋根付きの常設テントサイトがある。テーブルやいすなどの備品がついている上、地面はコンクリートになっており、雨天でも快適に過ごすことができる。

広さ100平方メートル以上のオートサイトが広がる「キャニオンエリア」は、ゆったり過ごしたい人やサイトをつなげたい人におすすめ。ほかに桜と芝生が茂る「さくらエリア」、ロッジが並ぶ「菅生沼エリア」がある。平日などは、1~2人利用で割安になる「ソロデュオプラン」を展開する。

木漏れ日が差す静かな林間に大小のサイトがある(RECAMP常総提供)

場内の管理棟では、常総市産のまきや日本酒を販売。近くの観光地の案内などもしており、地域活性化にも力を入れる。

水海道あすなろの里敷地内には、キャンプ場のほかに無料動物園があり、アルパカやリスザルがかわいらしく迎えてくれる。釣り堀や菅生沼が一望できる展望風呂、市産野菜などを使用した料理が食べられる里カフェ、大小五つのプール(夏季限定)などがある。

フォレストエリアを利用した東京都、自営業、秋本浩章さん(52)は「自宅から高速で40分ほど。のんびり起きてからでも来られるのが魅力」と笑顔。10回近く来場しており、「施設がきれいに保たれているところも良い」と話す。

一緒にテントの設営をする親子(光又新二さん提供)

キャンプ場の運営は、キャンプ場の開発などを手がける「RECAMP」。昨年4月から同社が指定管理者となった。中田力(つとむ)同社取締役は、キャンプなどを推進し交流人口の創出を目指す常総市の「アウトドアシティ構想」に触れ、「積極的に協力していきたい」と話す。

今月から、キャンプ場予約サイト「なっぷ」とNTT東日本の情報通信技術(ICT)を活用したキャンプ場運営スマート化の実証実験に参加している。アプリでチェックインしたり、場内情報を確認したりできるようになっている。(第3土曜日掲載)

《マナー》危険箇所、子どもと共有

新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、キャンプ場では家族連れが目立ってきた。いばらきアウトドアセッションの光又新二代表(39)は、保護者に「ほかの利用者への配慮や危険箇所を伝えて」と呼びかける。

あらかじめ遊ぶ場所を決めておくなどし、ほかの区画への立ち入りや大声など〝ご近所トラブル〟を予防したい。山や川、海など普段と違う環境では危険もある。大人が子ども目線の危険を把握し、子どもと共有することが大切だ。

自然を感じ、テントの設営や料理ができるキャンプは学びのチャンス。「多くの行動を共にしてほしい。失敗をしからずに、大切な経験として味わわせてあげて」と促した。

■インフォメーション

住所…常総市大塚戸町310/利用料…オートサイト1386円~。キャンプサイト1320円~。常設テントサイト4538円~。ロッジ6116円~。デイキャンプ550円~。いずれも1人当たり。小学生未満は無料、定員に含まない。/営業時間…平日は午前8時~午後5時、土日祝日は午前8時~午後8時。予約はキャンプ場予約サイト「なっぷ」から。電話番号非公開。