月に1日、昔ながらの味 しょうゆラーメン タカギ商店(茂木)
下野新聞
2022年11月30日
茂木駅前に開業して5年半余り。町中心部で親しまれている洋食の店が、月に1日だけラーメン店に変身する。知る人ぞ知る同店の「ラーメンの日」だ。
今は有名店2店が店を構える町にまだラーメン店がなかった2019年9月、「町を元気に」と第1回を開催。すぐに客が並ぶ人気となったが、新型コロナウイルス感染拡大で休止と再開を繰り返した。11月に再開し、次は12月9日を予定している。原則第2金曜をその日に充てている。
しょうゆ、塩が基本で、チャーシューをそれぞれ6枚に増やしたチャーシューメンなどがある。一番人気の「しょうゆラーメン」(990円)は、注文の6~7割を占める。客の半分はリピーターという。
食材は鶏がらから野菜まで極力地元産を使う。県産タマイズミの粉で打つ細めの麺を地元の製麺所に特注、チャーシューは低温調理でローストポークに近い。スープはあっさり澄んだ味わい。「これぞしょうゆラーメン」という、基本を押さえた仕立てだ。
オーナーシェフ高木研司(たかぎけんじ)さん(44)は「家族皆さんに、慣れ親しんだ昔ながらの中華そばを」と狙いを話す。他の専門店2店とのすみ分けも意識している。