伝統の技、奉納 鹿島神宮で古武道大会

茨城新聞
2016年10月3日

 全国各地の古武道36流派が一堂に集まる「第7回日本古武道交流演武大会」(日本武道館など主催)が2日、鹿嶋市宮中の鹿島神宮社殿前特設演武場で開かれた=写真。伝統の技の数々に参拝客は足を止め、真剣なまなざしで見守った。
 同神宮の祭神、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は武道の神として知られる。各流派の演武者はそれぞれに剣術、槍(そう)術、柔術などを披露し、気迫に満ちた技と共に高い精神性を感じさせる所作も見せた。
 戦国時代の剣豪、塚原卜伝(ぼくでん)を流祖とする鹿島新当流剣術の今井淳也さん(45)は「1年の成果を神様に見ていただく。境内で披露することは名誉」と話した。東京都八王子市から見物に訪れた狩野浩樹さん(30)は「自分も古武道をやっている。流派が違うと考え方も違い参考になる」と語った。

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