器に花、SNSでPR 笠間、笠間焼と益子焼競演

茨城新聞
2016年9月30日

笠間市の笠間焼と栃木県益子町の益子焼の魅力を発見・発信する本県主催のワークショップが29日、同市本戸の笠間クラインガルテンで開かれ、両市町の住民と県外在住者計20人が陶器を使ったフラワーアレンジメントに挑戦し交流、作品の写真を会員制交流サイト(SNS)にアップした。

焼き物で歴史的にも関わりがある近接の両市町を「陶の里」として、一体的なブランドイメージを築き、PRする取り組みの一環。本県と栃木県、両市町がそれぞれ国の加速化交付金を財源にさまざまな事業を実施し、協力している。

今回は30~40代の女性を中心に参加。笠間焼、益子焼の趣が異なる器が配られ、それぞれ専門家のアドバイスを受けながら、草花と焼き物が引き立て合う見事な作品を仕上げた。互いにセンスを褒め合うなど会話を弾ませて交流を深めた。

作品はスマートフォンなどを使用し撮影。写真家の指導を受け、角度や光を調整しながら、見栄えがする写真を目指して撮った。これを各自がSNSにアップし、多くの人に両焼き物の魅力を発信した。

横浜市から参加した司会業、菊地恵美子さん(31)は「笠間焼、益子焼に触れる機会はあまりなかった。花を生けてみて日本の伝統美を感じた。今後は日常でも使ってみたい」と笑顔で話した。

県はワークショップのほか、10月以降にプロモーションビデオやパンフレットの作成、食との連携イベントなどを予定している。 

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