燃え揚がれ・龍ケ崎コロッケ(下) 竜ケ崎二高 はんぺん具材に挑戦

茨城新聞
2016年9月30日

「なんかフライみたい。もっとコロッケっぽい見た目にしないと」「味はいいけど、形や大きさがばらばら」。9月中旬、県立竜ケ崎二高の調理室に、人間文化科1~3年生でつくる「学校家庭クラブ」のメンバーが集まった。女子高生たちは自分たちで作ったコロッケを初めて試食し、熱心に意見を言い合った。

3年ぶりに龍ケ崎市に戻ってきた「全国コロッケフェスティバル」に向け、同クラブは週に1回、放課後に集合。メンバーは同高の卒業生が考案した「はんぺんコロッケ」の調理を繰り返し、腕を磨いている。

3年生の青木由佳さん(18)は「学校以外で、自分たちが作った料理を提供するのは初めて。緊張しているが、先輩のコロッケを全国の人たちに知ってほしい」と力強く話す。

「はんぺんコロッケ」は、はんぺんとタマネギが主な材料で、クリーミーでさっぱりとした味。昨年から、市商工会女性部有志でつくる「まいんコロッケ」により販売され、人気だ。同クラブは試食会後にまいんコロッケを訪ね、一緒にコロッケを作りながら、具の混ぜ方や成形の仕方、衣の付け方などについてアドバイスを受けた。生徒たちは「味も形も完璧じゃないといけない」「商品にすることは大変なこと」と話し、真剣さが芽生えた。

3年生の唯根(ゆいね)愛海(まなみ)さん(17)は「しっかり練習して、誰に出しても恥ずかしくないコロッケを提供したい。当日は、売り出す千個以上のコロッケ一つ一つに愛情を込めたい」と意気込みを話している。

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「第4回全国コロッケフェスティバルin龍ケ崎」は10月2日午前10時~午後3時半、同市の本町商店街通りを中心に開かれる。全国35店がコロッケ約8万食を提供するほか、投票で“全国一のコロッケ”を決定する。茨城新聞社は会場内に移動編集局を開局。市内の県立高校生2人が取材に当たる「一日市民記者」や「記念日の新聞」発行などを行う。

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