リンゴ豊作、たわわに実る 矢板で収穫始まる

下野新聞
2016年9月30日

 リンゴ生産量県内一の矢板市のリンゴ園で実がたわわに実り、収穫期を迎えている。同市長井の加藤農園ではリンゴ狩りも開園。訪れた人たちは楽しそうに大きな実を手にしていた。

 同園は4ヘクタールの畑でリンゴを栽培。現在販売しているのは秋映(あきばえ)や紅玉。今後、シナノスイートやジョナゴールドなどが食べ頃となる。「リンゴの王様」とも呼ばれるサンふじは11月上旬から収穫が始まる。

 家族とリンゴ狩りに訪れた日光市豊田、主婦佐藤裕子(さとうゆうこ)さん(60)は「秋映が好きで毎年来ている。甘味があり、しゃきしゃきした食感が魅力」と笑顔を浮かべ、お目当てのリンゴをかごに運んでいた。

 矢板市内の生産農家は日光や那須など周辺の観光地でパンフレットを配布するなど誘客に努めている。同園を経営する加藤博樹(かとうひろき)さん(40)は「今年は実の付き具合が良く生育も順調。収穫が本格化する10月以降は天候が回復し、リンゴ園を訪れる人が多くなることを期待したい」と話していた。

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