高山社の功績に光 藤岡で絹の国サミット
上毛新聞社と県、藤岡市などは1日、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産「高山社跡」を有する同市のみかぼみらい館(同市藤岡)で、「シルクカントリーぐんま 絹の国サミット」を開く。専門家によるパネルディスカッションなどを通じ、養蚕技術の普及に貢献した高山社と創立者の高山長五郎らの功績に光を当てる。
午前10時から開会式、絹にまつわる詩を募集した「絹の詩(うた)」作詩コンクールの表彰式と発表会を行う。作曲家の中島ノブユキさん(安中市出身)が曲を付けた大賞作が合唱で披露される。
午後1時からのシンポジウムでは作家の童門冬二さんが「歴史に学ぶリーダーの資質」について基調講演。続くパネルディスカッションは養蚕技術の普及に懸けた先人たちをテーマに実施。高山社と長五郎の弟、木村九蔵が埼玉県で結成した競進社が果たした役割などについて専門家4人が意見を交わす。
会場では藤岡市にあるぐんま絹遺産、諏訪神社の宮神輿(みこし)2基の展示のほか、シルク関連商品を販売する物産展、クイズラリーなど多彩なイベントが行われる。
みらい館を発着点とする乗車無料のシャトルバスハイク(施設入館料は自己負担)も開催する。バスの行き先は①高山社跡②高山社跡・競進社模範蚕室③高山社跡・富岡製糸場―があり、3コースとも午前・午後1回ずつ運行する。
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