茨城・境のブランド品発信 販売拠点施設がオープン

茨城新聞
2021年12月28日

茨城県境町が誇る農畜産物の加工販売と飲食提供、農産品に関する情報発信などを行う「境町地域ブランド販売拠点施設」(同町西泉田)が24日オープンし、記念式典が開かれた。同施設の周辺には、JR東京駅と境町を結ぶ高速バスターミナルをはじめ、オリンピック仕様のテニスコートやアーバンスポーツパークなどのスポーツ施設があることから、県内外からのさらなる観光人口の拡大と地域経済の活性化などが期待されている。

同施設は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)境古河インターチェンジから車で約2分。町の観光情報発信施設「8代葵カフェハワイ境店」に隣接し、総事業費は約2億6千万円。うち約1億9500万円は国の地方創生拠点整備交付金などを活用。残りの約6500万円は施設指定管理者の坂東太郎(古河市、青谷英将社長)が賃料として負担するため、町の持ち出しはゼロとなる見込みだ。

木造平屋建て。今年10月19日に着工し、12月12日に完成。延床面積は約496平方メートル。施設内には、境町産の旬の野菜や精肉などを販売する物販店舗を備えたほか、飲食店「wo-29 Butchers」が出店した。料理は、非対面での提供(レーン方式)にするなど感染症対策にも配慮している。物販店は午前10時~午後7時、飲食店は午前11時半~午後10時半まで営業。年中無休。

式典で、橋本正裕町長は「常陸牛や梅山豚(めいしゃんとん)など境町が誇るお肉を取り扱っている。坂東太郎さんの力で境町の知名度を少しでも上げてもらい、この地域がますます発展していけば」とあいさつした。

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