おだ掛け、秋の実り 茨城・常陸大宮
茨城新聞
2021年9月17日
茨城県内は稲刈りの時期を迎えた。常陸大宮市の水田では、収穫した稲を天日で干す「おだ掛け」の光景が見られ、山あいの田園に秋の実りが連なっている。
同市山方、農業、木村秋男さん(77)は、同所の水田で朝から夫妻で作業に当たった。刈り取った稲を、木を組んで作った「おだ」に次々と掛けていった。稲は10日ほど乾かした後に脱穀する。残ったわらは、美浦村にある競走馬の牧場や施設に敷きわらなどとして出荷する。
今年は雨の影響で刈り取りがやや遅れた。収穫量は例年並みを見込んでいるという。木村さん夫妻は「なかなか晴れの日がなく、ぬかるみが多くて大変だった。太陽の光で自然乾燥させるのでおいしくなる」と、額の汗を拭いながらほほ笑んだ。